「群発頭痛」とは、数年に一度、ある一定の期間に集中して(数週間から数カ月)、連日のように(一日おきの場合もある)、同じような時間帯に(深夜や早朝が多い)耐え難いほどのきわめて激しい頭痛をきたす疾患です。
群発頭痛には、以下のような特徴があります。
- 男女比は6対1で男性に多い病気です。
- 平均群発期間は2カ月。平均周期は2年前後といわれています。
- 群発期間中アルコールを飲むと必ず誘発されます。
- 一側の眼窩部周辺、眼の奥が主に痛みます。
- 痛みの程度は激烈で、「ナイフで目の奥をえぐられるようだ」と表現されることもあります。
- 痛みの間はじっとしておれず、のたうちわまるような行動をとる人も多い。
- 発作時には流涙、鼻閉感、鼻みず、結膜充血、顔面紅潮などが現れます。
- 発作時の治療はトリプタン製剤の皮下注射、内服、純酸素吸入が有効です。
- 中でもトリプタン製剤の自己注射は早期に治療できるため、特に有効です。
- 純酸素吸入は毎分7リッター15分で効果が得られますがトリプタン皮下注射との併用が最も有効です。