第7波と言われる大流行で、新型コロナウイルスに罹患したという話を非常に多くの人から聞くようになりました。無症状で検査を受けていない人も加えると、相当数の人に新型コロナの免疫が形成されたと考えられます。
気温が下がり気候が不安定になってきた最近、「風邪の症状が出て抗原検査をしたけどコロナじゃなかったです」という人が徐々に増えています。典型的なインフルエンザのように急激に悪化する悪寒、倦怠感、高熱、関節痛がないケースでは、その原因としてRSウイルスやノロウイルスなどが考えられます。
RSウイルスは幼児期や小児期に感染するウイルスですが、免疫がつきにくいウイルスなので、一生涯にわたり感染を繰り返し、成人や高齢者への再感染も多くみられます。症状は軽い時はいわゆる風邪の症状で、発熱、鼻汁、咽頭痛など。稀に重症化すると咳、気管支炎、肺炎などに移行していきます。この季節、最もかかりやすいウイルスです。
ノロウイルスも1年中発症しますが、嘔吐や下痢を伴う事が多いのが特徴的です。汚染された物品類からの経口感染が多いので、高齢者施設などで集団発症することもあり注意が必要です。